
■前を走る車や暴風からの飛び石によるフロントガラス傷は早期修復を!■
30年も同じクルマに乗り続けていると、いろいろな傷害にみまわれるものです。
ボディのこまかな傷もそうですが、毎年やってくる台風や暴風雨による、飛び石ヒットによる損傷、ボディ傷ならまたかよってなことでサビにならないようちょっとリペア塗装する程度でなんとかなりますが、 フロントガラスについた傷だけは早めに修復しておかなければなりません。
これを放置したまま走らせると、受ける風圧や振動でますます傷が広がり巨大な亀裂へと発展し、手遅れになりガラス交換という高額な出費にみまわれます。
応急処置として、テープを貼り付けて傷に風が入り込むのをふさいでおきました。 ただしテープは雨に弱い。あくまで応急です。
小さな傷の段階でなら、市販のレジン注入剤によるリペアで、傷をふさぐことはできます。
かんたんに手順を申し上げますと、亀裂の中へ専用修復材を流し込み固めるというだけのもの。
ただ、流し込むといってもコツや手順、条件があります。
◆ガラスリペア 作業の手順解説◆
■ガラスリペアキット の使用手順と注意事項■
これが、今回使用したリペアキット。

複数のメーカーから同系品が発売されており、日本国内メーカーでは、「ホルツ・リペアキット」が量販店などでみかけられます。
が、ホルツ製のリペアキットは古いクルマには適しておりません。固定台が吸盤で吸着させる方式なので、ガラスに細かい傷がついていると吸盤が密閉されないのでちょっとした力加減で剥がれてしまうからです。
説明書にも記載ありました。
写真の、今回購入・使用した製品は固定台が両面テープで固定させる方式なので、古いクルマでも問題ありません。製品コストもそれだけ抑えられるから価格相場も安価なのが嬉しい。
◆使用環境条件について◆
レジン という樹脂素材は、紫外線で硬化する特性をもっています。アクセサリーなどで行うレジン細工と同じもの。アクセサリーはUVライトを照らし当てることで硬化させますが、ガラスリペアの場合、太陽に直接あてて硬化させます。
つまり晴天の日、というのが一番の作業条件となります。
そして、レジンは速攻で硬化が始まるので、注入作業中は硬化させないため、日陰で行うことになります。
さらに追加条件で、前日に雨や夜露でフロントガラスに水滴が付着していないことも条件。キズ内に入り込んだ水がレジンを薄め威力半減となります。
まとめると、作業環境での条件は、前日に雨天でもなければ夜露も発生しない日で、日陰も、日なたもある場所、ということになります。
では、作業の手順を解説します。
■クルマを日のあたらない場所に移動し、ガラス温度が高くないことを確認します■

路駐はダメです。この写真は悪い例。
真夏とかは先に日陰に駐車しておくといいとかいてあります。
■付属のピンの針先を傷口に差し込み、広げます■
「まず最初に、付属の押しピンの針先を傷口に刺し、ゆっくりと傷口をひらけます。」
レジンが流し込まれやすいようにする目的ということで。
なんかやりすぎでピシッとか亀裂線が走りそうでコワイ。
今回の傷の場合、いったいどこが傷の発生地点なのかわからなかったので、ややあてずっぽうな所がありました。説明書には、ルーペを使うことをおすすめしますと書いてありました。
■フロントガラスの汚れを乾いた布で完璧にふきとり、ステーを固定します■

レジン剤を入れるための土台の設置です。まず両面テープを、真ん中の穴にキズがくるようにして貼り付けます。

次に、土台をしっかりと貼り付けます。
シリンジと呼ばれる注射器を仮設置してみて、ぐらつきや傾きがないかを確認します。
■土台の筒の中へ修復材レジンを流し込み、注射器を差し込みます■

シリンジと呼ばれる注射器には何も注入しません。レジンは土台の円筒の中へ注ぎこみます。ケチらずドボドボと。
この作業は必ず日陰で行います。でないとレジンがまたたくまに硬化をはじめてしまうので。
付けた土台に、ピストンを押し下げた状態での注射器(シリンジ)をセットします。ネジ式になっています。
■注射器のピストンを引き、キズの中の空気を抜き、レジンを入れ込みます。■
この作業が、一番重要です。
傷の空気を抜き、いわゆる真空状態にして、空気の代わりに修復材を流し込むという仕組み。
ピストンを引っ張って、フックを針金にひっかけて固定、このまま5分ほど放置します。
引っ張ったままの状態でシリンジを外し、内圧をゼロにしてもう一度差し込みます。
今度は圧をかけます。引っ張った状態のままふたたび土台に固定して、ゆっくりと、ピストンを押し下げていきます。内圧がかかり、レジンがさらにキズの内部へ浸透されていく・・・と、説明書にはあります。
この作業を2-3回ほど繰り返します。
◆注入後の処置◆
■ステーをはずし、付属の透明シートを上からかぶせて、直射日光にあて硬化させます■

シートをかぶせる直前に残りの修復材を数滴傷口箇所にたらして、その上から空気がはいらないようにシートをかぶせます。
かぶせたら、硬化させるため、クルマを直射日光のあたる場所へ移動して、乾燥をまちます。
説明書によると、夏場で15分、冬場で30分程度で乾燥硬化するとかいてありました。
■はみでた修復材を付属カミソリやカッターの刃でけずりとり、完了です■

保護フィルムをはずし、付属のカミソリ刃を使って余分なレジンをそぎ落とします。
このとき、そぎ落としすぎるとせっかく埋めたリジンがまたはぎとられ、今までの苦労が水泡になっちゃいます。なので、注意して行う必要があります。
これで、リペア完了。
リペアというより、これ以上キズ口を広げない防止策の意味合いのほうが強いですね。
このリペアキット、価格相場は1,000~3,500円、が相場です。海外製品でも十分効力あります。
◆このページで使用した商品◆
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製品により作業手順に差異がございます。 |
最終更新日 2026年1月20日


